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【使ってみた!】ChatGPTとは?始め方と使い方を徹底解説

2023年02月10日

執筆: 免色渉


2022
11月にOpenAIという企業がリリースしたChatGPTは、その高度な技術から瞬く間に注目を集め、既に日本でもかなり話題になっています。
今回の記事では、そんな『ChatGPT』を様々な観点から徹底解説していきます。
まず、以下のグラフを御覧ください。これは現在世界中に普及しているサービスが最初にユーザー数が100万人を突破するまで何日かかったかをまとめています。

読者の皆様の中に、このグラフに記載されているサービスを全く使ったことがないという方はおそらくほぼいないでしょう。

それほどの普及度を誇るサービスでも、100万人ユーザー獲得に数ヶ月を要しています。しかし、202211月にリリースされたChatGPTは、なんと5日という異次元のスピードでそれを達成しています。

また、ChatGPT202327日現在、リリースから2ヶ月あまりで全世界ユーザー1億人を突破しました。これは今までリリースされてきたサービスでダントツの最速だそうです。

この事実からもわかるように、ChatGPTの革新性は誰の目にも明らかです。

次の章で具体的にどんなことができるのか紹介していきます。

丸め誤差によって合計が100%にならない場合があるため、ご了承いただきたい。

目次
・ChatGPTにできること
・ChatGPTが高度な解答を生成する仕組み
・ChatGPTが検索エンジンに導入されることで起こること

・ChatGPTだけじゃない!高性能AI 3選
   ・AI-OCR
   ・RPA
   ・Midjourney
・まとめ









ChatGPT
にできること

1.対人のような会話

ChatGPTは、まるで生身の人間を相手にしているようなリアルな会話文を生成することができます。今回は仕事終わりとGoogleの入社面接という2つのシチュエーションを試してみました。

 



ChatGPTに日本橋のおすすめ焼き鳥居酒屋を聞いてみました

このように問いかけると、特になにも指定しなくても、流暢な日本語で、正確な店名まで教えてくれます。また注目してほしいのは、「ごめん!言い忘れてた!~」以降のChatGPTの回答です。

こちらからは特に日本橋とは指定していないにも関わらず、文脈からまだ前回の会話の続きを話していると読み取って、続けて日本橋の焼き鳥居酒屋を紹介してくれています。

と、ここで感心するわけにはいきませんでした。

味覚を持たないChatGPTがおすすめするお店が一体どんなお店なのか調べてみたところ、一番目の『鳥貴族』以外実在しない店舗だったのです。

こんなにも各店舗の特徴から日本橋駅からの時間まで自信満々に記述しているにも関わらず、ほとんど架空のものだったとは驚かざるを得ません。

このことを踏まえると、ChatGPTはたしかに便利なものの、ファクトチェックはかかせないようです。
続いて、Googleの入社面接という設定でChatGPTに問いかけてみます。


ChatGPTGoogleの入社面接という設定で質問してみました

このような高度な論理性や知識が求められる採用面接型の会話でも、上記のようにまずまずな会話をすることができます。

ただ、「Googleのミッション」は大義には合っているものの、Googleが掲げているものとは異なるので、やはりChatGPTは必ずしも正確というわけではないようです。

2.表計算ソフトの関数やプログラミング言語の記述

ChatGPTでできるのは、会話だけではありません。

なんと、ExcelGoogleスプレッドシートといった表計算ソフトの関数でも、こちらがお願いしたことを忠実に実行する関数を書いてくれます。

ChatGPTに日本の47都道府県のうち、漢字表記で4文字以上になるものを抽出するGoogleスプレッドシートの関数を書かせてみました


このように、ChatGPTが示した解答をコピペして入力してみます。


漢字表記が4文字以上となる県を抽出できました

このように、コピペで使える正確な関数を記述してくれちゃいます。

加えてHTMLなどの基礎的な言語からPythonまで、ベースとなるコードを記述させることも可能です。

また、GoogleスプレッドシートでChatGPTを使うには、上記の方法以外にもChatGPT for Google というChrome(firefoxにも対応)の拡張機能を追加するという方法があります。これを使うと、以下の画像のように直接Googleスプレッドシートの中で『GPT関数』という関数を使って様々な情報の入力を自動化できます。

ここでは、A列に入力した歴史上の人物の解説をB列以降に自動入力するというGPT関数を組んでいます。

このGPT関数の使い方については少々複雑なのと解説画像が多いため、PDFで配布しています。必要な方は下記の赤いボタンからダウンロードしてみてください!

3.小説、脚本を書くことができる

プログラミング言語や表計算の関数はまだ、論理的な仕組みによって成り立っているため、100歩譲って最新のAIが代行できると聞いてもすんなり受け入れられるかもしれません。

しかしこのChatGPTは、web上にテキストの情報があるものであれば何でもそこから学習して問いに答えてくれる、もしくは創り出してくれます。

試しに条件を与えて、『小説を書いてください』と入力してみましょう。


ChatGPT1980年代、東ドイツ、23歳の大学生ジョンという条件で小説を書かせてみました

すると、このようにとてもありきたりなストーリーではありますが物語の大枠を記述してくれます。

ChatGPTがリリースされた半年前には絵画を創造してくれる『Midjourney』がリリースされたことを踏まえると、現在はまさにAIの開発ラッシュの真っ只中にいると言っていいでしょう。

また、このChatGPTは維持費の問題から有料化の動きがあるものの、20231月現在、だれでも無料で使うことができます。次の章で、具体的な利用方法について解説していきます。

ChatGPTが高度な解答を生成する仕組み


このテーマは専門的に深く解説しようとする膨大な文量になってしまいそうなのでざっくり簡単に、ITにそれほど詳しくない人でもわかるように解説していきたいと思います。

まず、大枠を話すと、ChatGPTweb上にあるテキストデータを分析して、そこから質問に対する解答を作成しています。

例えるなら、テストに出てくる問題(=私達が与えるタスク)に、教科書を見ながら解答するという感じです。

ChatGPTは、私達が出すタスクに、webという膨大な教科書を見ながら解答しているのです。しかし、筆者自身もAI技術に精通しているわけではないので、一応ChatGPTにその仕組みを質問してみたところ、以下のような答えが返ってきました。
以下引用from ChatGPT

ChatGPTは、人間のテキストを学習し、それに基づいて新しいテキストを生成する人工知能モデルです。それは、大量のテキストデータを使用して学習し、それに基づいて新しい文章を生成するために、深層学習のアルゴリズムを使用します。 具体的には、ChatGPTは、「Transformer」と呼ばれる技術を使用して、言語のパターンを学習します。これは、言語の中で単語がどのように相互関係にあるかを理解するために、大量のテキストデータを分析します。そして、これらの学習結果を使用して、新しい文章を生成します。』

ChatGPTが検索エンジンに導入されることで起こること

結論

簡単にいうと、Microsoft社はChatGPTというカードを切ってGoogleに独占されている検索エンジンシェアを奪取しようとしているようです。

ChatGPTGoogle検索に勝てるのか

以上で解説してきたように、ChatGPTは条件さえ整えばかなりの威力を発揮します。

そのことから、ChatGPTを開発したOpenAIに多額の出資をしてきたMicrosoftは、当社が所有及び運営する検索エンジン『Bing』になんらかの形で搭載することを検討しているようです。

既にGoogleChromeでは拡張機能で検索ワードをChatGPTに入力した場合の解答も表示できるものがありますが、Microsoft社がより高度な導入を行えば、現在検索エンジンの世界の世界シェアで9割以上を誇るGoogleの地位が揺らぐときが来るかもしれません
事実、Google幹部はChatGPTの登場を見て社内にCode: red ( 非常事態)を宣言したとの報道がありました。 

実際にどのような形で導入されるかはまだわからないものの、今まで何度も革新的なサービスを生み出してきたMicrosoft社とだけあって、期待は大きいですよね。

Googleは既にChatGPTの対抗馬を開発中?

とはいえ、そのGoogleも出資する企業からChatGPTの対抗馬になり得る超高性能AIを来年にも公開予定であり、その性能はChatGPT3倍にもなるとの声もあります。

このような超ハイペースのAI開発競争を見ていると、既存の価値観が音を立てて崩れていくのを目の当たりにしているような気がしてしまいます。

ChatGPTだけじゃない!高性能AI 3

ChatGPT以外にも、以前から起業ログで紹介している高精度なAIを紹介していきます。既にSaaSとして製品化され、様々な企業に導入されているものもあるので是非チェックしてみてください。(クリックすると起業ログの別記事に遷移します)

AI-OCR

OCR(Optical Character Reader)とは、文書のテキスト部分を文字情報として抜き出しデータとして活用する技術です。

紙の文書や手書き資料をスキャンし、その画像データからテキストデータを抜き出します。その中でもAI-OCRとは、テキストデータを抜き出す際の処理にAI技術を活用し、より精巧正確に処理を行えるOCRシステムです。

AI-OCRは従来のOCRよりも文字認識率が高い、異なるフォーマットへの流用が簡単などのメリットがあります。これまでの紙媒体の帳簿データをデジタル化できるため、幅広いシーンで活用されています。

AI-OCRは、AI-Optical Character Readerの略で、AIを使って電子化された文章から手テキストを読み取ることができるサービスです。もともとOCRというサービスは存在しましたが、AIを導入して精度が向上しているため、最近導入する企業が急増しています。 

RPA

RPAとは、「Robotic Process Automation」(ロボティックプロセスオートメーション)の略で、簡単に言うとPCを使った単純作業や定型業務を自動化する技術のことです。

RPAにこれまで人が行っていた規則的な処理手順を登録すると、複数のシステムやアプリケーションにまたがる作業も品質を保ちながら瞬時に実行が可能です。日本では、2016年ごろから注目されはじめ、現在は大企業を中心に導入が進んでいます。

人材不足や働き方改革で、事務作業や定型業務の自動化のため、近年導入する企業が増え益々注目されている「RPA」。 この記事では、RPAの基礎知識と、導入のメリット、具体的に置き換えられる業務や導入事例、その他の自動化ツールとの違いを徹底解説していきます!

Midjourney

Midjourney(ミッドジャーニー)とは、キーワードに合った画像を自動生成してくれるサービスです。SNSでも話題を集め、人気が高まっていますが、その凄さと人気の理由を下記の記事で解説しています。

Midjourneyとは?話題の画像生成AIの使い方初心者向けのコツも徹底解説!

Twitterにも連日多数の作品が投稿され「神絵が描ける!」「イラストレーターの仕事が無くなる!?」など大盛り上がりです。 この記事では、Midjourneyの始め方使い方上手く描くコツなどを徹底解説。 また、初心者には難しく感じる英語でのキーワードの書き方、気になる商用利用の規約、注意点や困ったときの解決法もわかりやすく紹介します。 自分もカッコイイ絵を描いてみたいけれどうまく使えない...とお悩みの方も、ぜひご参考ください。

まとめ

いかがでしたか?この記事ではChatGPTの概要や使い方について解説しましたが、もっとニッチな使いかたや面白い使い方を知りたい方はツイッターで検索すると、面白い使いかたをしている人がたくさんいるので是非チェックしてみてください。

出典:https://kigyolog.com/article.php?id=1758





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